おでこ日記

おでこフェチオタクの長めな戯言

語りすぎない映画がいいよねという話

度々ツイートしているが推しの邦画俳優は柳楽優弥高良健吾である。好みが分かりやすい。

先日柳楽くん主演の映画を見に行き、珍しく140字以上感想を書こうという気になったのでこの度3年ぶりにはてブロを活用している次第だ。

柳楽くんと言えば実写銀魂の土方さん、で大体のオタクに通じるので記事を読みに来てくれたフォロワーにもあぁ~と思ってもらえたら嬉しい。

 

これ↓

undertheturquoisesky.com

 


 ムビチケも購入し行く気満々でいたが、直前になって急遽舞台挨拶が決まり偶然休みの日!これは運命では?と雨の中伏見ミリオン座へ。


※内容に触れつつの感想です。





今作は台詞が少なく、実際アドリブでのシーンも多かったそうで。日本人とモンゴル人で言葉が通じないのでコミュニケーションは基本ジェスチャーと簡単な英単語のみ。

ノローグや独り言の心理描写も無いので見ながら考える必要があるが、与える情報を絞る事でより映画の世界に引き付けられると感じた。

クソデカ主語で恐縮だが大衆映画(もちろんそういうのも見る)ではめっちゃ詳細に説明してくれるのを受け取るだけみたいなのが目立つので、考えない事に慣れてると何のこっちゃなるかもしれない。

ストーリーを作る上で細かい設定はリアリティを生むのに必要だし、作りこんだものを見て見て!と披露したくなる作者心というのもあるとは思うが…


しかし伯母さん探しにおいてはおじいちゃんの会社の業種だとか、行き倒れたタケシを拾った妊婦さんのバックボーンだとか、道中一度逮捕されたアムラがどうやってムショから出てタケシと合流したかの詳細は必要ないのである。

普通遊び暮らしていた金持ちのボンボンがいきなりモンゴルで名前しか分からない人を探してこいと言われたら何で自分が?とか帰りたいとかいう描写を入れたくなりそうなものだが、シーンは突然チンギスハーン空港に飛びすんなり旅が始まる。

流石にトランクの中身を泥水にぶちまけた際はタケシもうわマジか…と辟易していたけど、結局はその荷物も手放す事になる。 分かりやすく嫌そうな顔をしていたのはこのシーンだけだったと思う。馬乳酒は…ウン。

想像の余地が多いニッチな映画からしか摂取出来ない栄養がある、というヤツである。

 

 アドリブが多い中でも明確に台本で決まっていたという立ちションシーンは今作の目玉の一つだろう。

昨年の大河ドラマ麒麟がくるでも山で並んで立ちション(そして死ぬ)というシーンがあり雄大な自然で堂々と用を足すのは圧巻だったが、モンゴルの山もスゴイ。

タイトル通り空が印象的なカットがふんだんで、立ちションも大変な'映え'具合。

絶対最後は慣れたタケシが堂々とするようになるだろうなと思いながら見ていたので期待通りで嬉しい限りだった。

画面作りと言えば、冒頭のパーティシーンと羊のシーンと、あえてゆるやかな音楽で継ぎ接ぎしたような演出で対比されている?のが好き。

言語化が難しい。何か技法として言葉があるのかもしれない)


話は変わりアムラが民族衣装を脱ぎ捨てた下でパリッと背広を着こなす超カッコいいシーンがあるのだが、ゴールデンカムイの牛山さん…!!と一人で感動していた。おでこにはんぺん付けてほしい。

舞台挨拶ではビデオレターが流れ、素のお姿でのご挨拶もめちゃくちゃカッコいい。なるほどこれは兄貴です。



蛇足だが生柳楽くんに動揺した私はこの日イヤホンのシリコンチップを片方無くし、パン屋に傘を忘れてきた。

けれど寿命は伸びたしチップは替えがあるし傘は明日取りに行くので勝ち越してると思う。足長~~かった!


ロードムービーらしく異国情緒溢れる雄大な景色と美しい柳楽くんを堪能出来るので、上映館がお近くにある方はぜひ見て欲しい。


 

これまた柳楽くん主演のHOKUSAIが延期を経て5月に公開されるそうなので、今度は'柳楽畑'になっている映画館に再び足を運びたい。

実写版神谷幸広(私調べ。ちょっと年取ってきたけど)の玉木宏もいる事だし。


www.hokusai2020.com